華岡青洲、世界初の全身麻酔による手術に成功──乳癌除去に「通仙散」を使用

【紀州 11月14日】

紀州(現在の和歌山県)にて本日、医師・華岡青洲(はなおか せいしゅう)氏が、世界で初めて全身麻酔を用いた外科手術に成功した。患者は乳癌を患う女性で、華岡氏は自ら調合した麻酔薬「通仙散(つうせんさん)」を投与した上で、乳房の摘出手術を実施した。

この麻酔薬は、曼陀羅華(チョウセンアサガオ)などの生薬を用いた処方で、患者を意識喪失状態に導くことに成功。手術中、患者の意識は途切れており、術後の経過も安定しているという。

華岡氏は数年にわたる麻酔研究を重ねてきた。とりわけ、母親や妻を被験者として麻酔薬の安全性を検証したことでも知られており、その覚悟と探究心は医療界に驚きをもって受け止められている

なお、麻酔薬を用いた外科手術は西洋医学よりも早く、日本において初めて成功した例とみられる。この成果は、今後の外科手術の在り方を根本から変えるものと期待され、医学史における画期的な一歩といえる。

華岡氏は、医学塾「春林軒(しゅんりんけん)」を主宰し、門弟教育にも力を注いでおり、今後さらなる医術の発展が注目される。

— RekisyNews 科学医療面 【1804年】

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