日本初の商業用原子力発電所、東海発電所が営業運転を開始

【茨城・東海村 11月10日】

本日、茨城県那珂郡東海村に建設された東海発電所が営業用の発電を正式に開始し、日本初の商業用原子力発電所として本格稼働に入った。これにより、日本は原子力を電力供給の一翼として実用化する段階へと大きく前進した。

東海発電所は、日本原子力発電株式会社が運営する英国型のガス冷却炉(GCR)方式の発電施設で、出力は16万6000キロワット。昭和33年に同社が設立されて以来、国と民間が協力して進めてきた原子力開発の成果として、今日を迎えることとなった。

この発電所は、すでに今年9月29日に初の並列運転を成功させており、本日から正式に営業運転に移行。発電された電力は、東京電力を通じて一般家庭や工場などに供給されることとなる。

科学技術庁関係者は「東海発電所の営業運転開始は、日本がエネルギー資源の乏しさを克服し、将来にわたって安定した電力供給体制を築くうえでの歴史的な一歩」と強調した。

一方で、安全性への懸念や放射線管理の徹底を求める声もあり、今後の運用では国民の信頼を得る体制づくりが課題とされる。

世界的に見ても、商業用原子力発電はすでにアメリカやイギリスで導入が進んでいるが、日本の参入により、アジア初の原子力商業発電国としての地位を確立することとなった。

— RekisyNews 科学・産業面 【1965年】

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