【東京 12月31日】
大相撲の横綱双羽黒が本日、廃業することが明らかになった。現役横綱の地位にありながら土俵を去る異例の事態に、角界および相撲ファンの間に大きな衝撃が広がっている。
双羽黒は若くして頭角を現し、力強い相撲で番付を駆け上がった。横綱昇進後は将来を嘱望された存在であったが、成績の伸び悩みや師匠との関係をめぐる問題が表面化し、協会内外で去就が注目されていた。関係者によれば、師弟関係の不和が決定打となったとされ、本人の申し出により廃業が受理されたという。
日本相撲協会はこの日、正式に廃業を発表し、年明け以降の処遇については未定とした。横綱経験者が引退後に年寄名跡を持たずに角界を去るのは極めて珍しく、横綱制度の重みと責任の在り方が改めて問われる形となった。
大みそかの発表に、ファンからは驚きと落胆の声が相次いだ一方、「本人の決断を尊重したい」との声も聞かれる。角界は新年を前に、一人の横綱を失うという重い現実を突き付けられた。
— RekisyNews スポーツ面 【1987年】
