【大阪 12月10日】
本日、大阪市内にて 株式会社大阪野球倶楽部 が正式に創立され、同倶楽部が運営する新球団 「大阪タイガース」 が関西の地に誕生した。来春発足予定の全日本職業野球連盟への参加を見据えたもので、日本における職業野球の発展に向け、新たな一歩となる。
創立総会は市内の会場で行われ、関西財界や野球関係者らが出席した。球団名「タイガース」は力強さと俊敏さを象徴するものとして選ばれたといい、将来の全国制覇を見据えた意気込みがうかがえた。関係者は、「日本の野球は学生中心から、いよいよ職業としての時代に入る。大阪から新たな文化を広げたい」と述べ、球団創設の意義を強調した。
選手には早くも有望な投打の人材が集まりつつあり、関西独特の熱気と気質を生かした攻撃的な野球を目指すという。地元の野球ファンの間でも期待は高く、街頭では「大阪らしい豪快なチームを見たい」と語る声が相次いだ。
一方、来春の連盟結成を控え、野球界全体でもプロ化への機運が高まっている。これまで学生野球が中心だった日本の球界において、職業野球の確立は長らくの課題だったが、球団創立が続くことで競技水準の向上や興行としての発展が見込まれている。専門家は、「都市を基盤とした球団の誕生は、新しいスポーツ文化の幕開けを意味する」と指摘し、今後の広がりに期待を寄せる。
大阪タイガースは来季の本格参戦に向け、年明けから練習や戦力整備を進める予定だ。都市対抗野球や学生野球で育まれた関西の野球熱が、今後どのように職業野球を支えていくか注目される。
— RekisyNews スポーツ面 【1935年】
