【ロンドン 11月25日】
本日、ウェンブリー・スタジアムで行われた国際親善試合において、イングランド代表がハンガリー代表に3対6で敗北し、欧州大陸の代表チームに対してホームで初めて黒星を喫するという歴史的結果となった。
試合序盤からハンガリーは持ち前の流動的なパスワークとポジションチェンジを駆使して、イングランド守備陣を翻弄。フェレンツ・プスカシュやナンドル・ヒデグチらが中心となり、前半だけで4点を奪取。イングランドも反撃を試みたが、ジャッキー・スウェル(15分)、スタン・モーテンセン(38分)、アルフ・ラムジー(60分、PK)による3点にとどまった。
この試合は、「マジック・マジャール」と称されるハンガリーチームの圧倒的な戦術と技術を全世界に印象づけるものとなり、イングランド国内では大きな衝撃が広がっている。これまでウェンブリーではスコットランド以外に敗北経験のなかったイングランド代表だが、本日その「不敗神話」は幕を閉じた。
試合後、スタンドに詰めかけた観客は沈黙のままスタジアムを後にし、「時代が変わった」とつぶやく声も聞かれた。イングランド代表の指導体制や戦術に関しても、今後見直しが迫られるとの見方が強い。
ハンガリーとの再戦は来年春、ブダペストで予定されているが、今日の完敗をどう受け止め、立て直すかが問われることになる。
— RekisyNews スポーツ面 【1953年】
