ソルボンヌ講演でスポーツ教育の未来語る──若きクーベルタン氏、五輪復興を提唱

【パリ 11月25日】

本日、パリ大学(ソルボンヌ)にて開催された体育教育に関する講演会で、若き教育改革者ピエール・ド・クーベルタン氏が、古代オリンピアの精神を現代に蘇らせるべきだと熱弁を振るった。この発言は、会場に集まった教育関係者や学生らの注目を集め、今後の議論の火種となる可能性を秘めている。

クーベルタン氏は冒頭、近代社会における青少年の教育に「身体活動」がいかに欠かせないかを説き、知育・徳育と並ぶ柱としての体育の重要性を強調。その中で、古代ギリシャのオリンピア競技会に言及し、「スポーツを通じて各国の若者が相互理解と友情を育む機会となる場が、再び必要だ」と訴えた。

聴衆の多くは、教育界における実践者や研究者であり、フランス国内で進行中の学校教育改革と並行して「国際的視野からの体育の意義」を訴える内容は、異彩を放っていた。中には、理想主義的だとする声もあったが、若き登壇者の情熱と展望は、熱意ある支持者を少なからず惹きつけていた。

なお、今回の講演は、パリ体育団体の設立5周年を記念する会合の一環として行われたものであり、クーベルタン氏は当団体の創設に関わった人物でもある。

オリンピック競技の復興という構想はまだ提案段階に過ぎないが、本日の発言は、その第一声として歴史に刻まれる可能性がある

— RekisyNews 教育面 【1892年】

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