南半球初の五輪、華やかに開幕──メルボルンで第16回夏季オリンピック始まる

【メルボルン 11月22日】

本日、オーストラリア・メルボルンにて、第16回夏季オリンピック競技大会が開幕し、開会式がメルボルン・クリケット・グラウンドで盛大に執り行われた。オリンピック史上初の南半球開催となるこの大会には、67か国・地域から約3,300人の選手が参加。冷戦の緊張を背景にしながらも、平和の祭典として注目が集まっている。

日本からは、戦後三度目のオリンピック参加となる選手団が派遣され、水泳、体操、レスリング、陸上などでメダル獲得が期待されている。選手団は「日本復興の象徴」として、各競技での活躍を誓った。

一方で、今年10月のハンガリー動乱スエズ危機を受けて、オランダ、スペイン、スイス、エジプト、イラクなどが参加を辞退。政治情勢が大会の空気にも影を落としている

本大会は12月8日までの17日間にわたり開催され、南半球特有の初夏の陽気のもと、世界の精鋭たちが熱戦を繰り広げる。今大会での日本の奮闘と、世界との友好深化が大いに期待されている。

— RekisyNews スポーツ面 【1956年】

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