【マレーシア・ジョホールバル 11月16日】
サッカー日本代表は本日行われたW杯フランス大会アジア第3代表決定戦で、イラン代表を延長の末に破り、悲願のW杯初出場を決めた。国際舞台での長年の目標がついに実り、試合終了の瞬間、スタジアムは歓声と涙に包まれた。
試合は前半、呂比須ワグナー選手のゴールで日本が先制したが、後半に同点とされ、両国とも譲らぬ展開に。運命を分けたのは延長後半13分、左サイドからの折り返しに、交代出場の岡野雅行選手が右足を振り抜き、ゴール右隅へ流し込んだ決勝点だった。日本ベンチは総立ちとなり、岡田監督は天を仰いで喜びを噛みしめた。
アジア予選では苦戦が続き、最終予選でも出場が危ぶまれた日本だが、選手たちは執念の戦いを重ね、この大一番で最高の結果をつかみ取った。スタンドには「がんばれニッポン」の横断幕が揺れ、試合後には日本サポーターが涙ながらに国旗を振り続けた。
日本代表は来年のフランス大会で世界の強豪に挑む。歴史的な勝利となったこの試合は、後に「ジョホールバルの歓喜」として語り継がれることになりそうだ。
— RekisyNews スポーツ面 【1997年】
