岡本綾子選手、LPGA史上初の外国人賞金女王に輝く──米女子ゴルフ界に新風

【ニューヨーク 11月8日】

アメリカ女子プロゴルフ協会(LPGA)ツアー1987年シーズンが幕を閉じ、日本の岡本綾子選手(36)が賞金ランキング1位に輝いた。これは、LPGA史上初めてアメリカ人以外の選手が賞金女王となる快挙であり、世界のゴルフ界に大きな衝撃と称賛をもたらしている。

岡本選手は今シーズン、1勝ながらも安定した成績と高い出場頻度で着実に賞金を積み重ね、計46万ドル超を獲得。強豪ひしめく米国勢を抑え、ついに栄冠を手にした。これにより、彼女は日本人女子プロとしてのみならず、LPGAの国際化の象徴的存在ともなった。

岡本選手は1981年からアメリカツアーに本格参戦し、着実に実力を伸ばしてきた。今季の活躍については「一打一打を大切に、自分のプレーに集中した結果」とコメントし、控えめながらも喜びをにじませた。

LPGA関係者は「岡本のような世界的選手が賞金女王となったことで、ツアーの国際的な価値が一段と高まった」と述べており、今後のアジア勢の活躍にも注目が集まりそうだ。

日本のゴルフ界にとっても歴史的快挙となった今回の受賞は、若い選手たちの希望と目標として長く語り継がれることとなるだろう。

— RekisyNews スポーツ面 【1987年】

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