競艇界に新たな頂点 若松で第1回全日本選手権が開幕

【福岡県・若松 11月7日】

日本の競艇界において、初の全国王者を決める大会「全日本選手権競走」の記念すべき第1回大会が、本日、若松競艇場にて華々しく開幕した。これは、全国の有力選手たちが一堂に会し、最高峰の座を競う初の公式全国大会として位置づけられている。

競艇は、昭和21年に大村でその歴史を刻み始めて以来、各地で急速に普及しており、今回の大会はその発展を象徴する節目となる。主催は全国モーターボート競走会連合会および地元主催団体であり、初日は開会式の後、白熱した予選レースが展開された

出場選手は、全国から選抜されたトップクラスばかりで、テクニック、勝負勘、マシン調整力といった総合力が試される。若松の水面は風の影響を受けやすいとされ、コンディションを読み切る力も勝敗の鍵となりそうだ。

地元福岡の期待を背負う選手たちにも熱視線が注がれており、観客席には早朝から多くのファンが詰めかけた。場内は熱気に包まれ、まさに「競艇の甲子園」とも呼ぶべき盛り上がりを見せている

大会は数日間にわたって行われ、優勝者には栄えある“初代全日本チャンピオン”の称号と共に、賞金と名誉が授与される予定。今後の競艇界を占う一戦として、注目が集まっている。

— RekisyNews スポーツ面 【1953年】

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