【埼玉・西武ライオンズ球場 11月2日】
プロ野球セ・リーグの覇者、阪神タイガースが、ついに球団創設51年目で初の日本一に輝いた。2日、西武ライオンズ球場で行われた日本シリーズ第6戦で、阪神は西武ライオンズを9対3で破り、シリーズ成績4勝2敗で頂点に立った。
試合は初回から劇的に動いた。阪神は西武の先発・東尾修投手を攻め、長崎啓二選手が左翼席へ満塁本塁打を放ち、いきなり4点を先制。その後も着実に加点し、終始リードを保った。
阪神の先発は助っ人右腕のリッチ・ゲイル投手。強打の西武打線を相手に見事な完投勝利を挙げ、試合終了の瞬間、グラウンド中央でナインに胴上げされた。
シリーズMVPには圧倒的な存在感を見せたランディ・バース選手が選出された。バースはシリーズ6試合で打率.368、3本塁打、7打点と攻守に渡って大活躍を見せた。
1985年の阪神はリーグ優勝から勢いそのままに突き進み、「バックスクリーン3連発」などで語り継がれる伝説の猛虎軍団となった。この日、長きにわたって悲願達成を待ち望んだ虎党の歓喜の声が、西武の夜空を突き抜けた。
— RekisyNews スポーツ面 【1985年】
