【西宮 11月2日】
プロ野球・阪急ブレーブスが球団創設39年目で悲願の日本一を果たした。阪急西宮球場で行われた日本シリーズ第6戦において、阪急は広島東洋カープを7対3で破り、シリーズ通算4勝0敗2分と無敗で頂点に立った。
今季より指揮を執った上田利治監督は、初のシリーズ采配で球団初の栄冠をもたらす快挙を達成。試合後には「選手たちが本当によく頑張ってくれた」と感慨深げに語った。
シリーズのMVPには、先発・救援の両面で活躍したルーキー・山口高志投手が選ばれた。特に第3戦では完投勝利を挙げるなど、圧巻のピッチングでチームを支えた。
一方の広島カープにとっても、球団初の日本シリーズ進出は大きな成果であり、赤ヘル旋風と呼ばれた快進撃は全国に強い印象を残した。
この結果、ジャイアンツ一強の時代を越え、新たな勢力図が形作られつつあることが明確となった。阪急の初戴冠は、プロ野球の新時代の幕開けともいえるだろう。
— RekisyNews スポーツ面 【1975年】
