【東京 11月2日】
日本相撲協会は本日、前大関の大鵬幸喜(21歳)と柏戸剛(22歳)を、第48代・第47代横綱として同時に昇進させることを発表した。横綱の同時昇進は史上初であり、角界に新たな時代の幕開けを告げる出来事となった。
先の9月場所(秋場所)では、大鵬・柏戸・明武谷の3力士が12勝3敗で並び、史上まれにみる巴戦による優勝決定戦が実施された。大鵬は14日目に柏戸に敗れて3敗となったが、決定戦では柏戸と明武谷を連破し、2場所連続優勝を果たした。
柏戸は前場所(7月場所)で13勝2敗と好成績を挙げており、今場所でも最後まで優勝を争ったことで昇進に至った。
注目すべきはその若さである。大鵬は21歳3ヶ月、柏戸は22歳9ヶ月での昇進となり、いずれもそれまでの最年少横綱記録(照國萬藏の23歳3ヶ月)を更新した。
大鵬は「誠実に土俵と向き合い、横綱として恥じぬよう精進します」と語り、柏戸は「真っ向勝負の相撲で、土俵を盛り上げたい」と意気込みを見せた。
若き2人の新横綱の誕生に、角界だけでなく全国の相撲ファンの期待が高まっている。
— RekisyNews スポーツ面 【1961年】
