レッドソックス、86年の呪いを打破――ワールドシリーズ完全制覇で歓喜の渦

【セントルイス 10月27日】

米メジャーリーグ(MLB)ワールドシリーズは本日、ボストン・レッドソックスがセントルイス・カージナルスとの第4戦に4対1で勝利し、シリーズを4連勝で制して優勝を果たした。 これにより、レッドソックスは実に86年ぶりとなるワールドシリーズ制覇を達成し、長年“呪い”と呼ばれた歴史に終止符を打った。

この歴史的勝利は、1918年以来続いていた「バンビーノの呪い」――ベーブ・ルース放出後の優勝から遠ざかるジンクス――をようやく克服した瞬間でもある。ボストン市内では深夜にもかかわらず、ファン数万人が街頭に繰り出し、涙と歓喜の声が響き渡った。

試合は序盤からレッドソックスが主導権を握り、ジョニー・デイモンの先頭打者ホームランで勢いをつけると、ピッチャーのデレク・ロウが7回途中まで1失点の力投。 攻守ともに盤石な展開でカージナルスを圧倒した。

レッドソックスは、リーグ優勝決定シリーズ(ALCS)でも最大のライバルであるニューヨーク・ヤンキースに3連敗から4連勝という奇跡的な逆転劇を演じており、その勢いのまま世界一まで駆け抜けた。

チームのテリー・フランコーナ監督は「これはボストン市民全員の勝利だ。何世代にもわたって待ち続けた瞬間を、ようやく届けられた」と涙ながらに語った。優勝メンバーの多くは、呪いを乗り越えた英雄として今後語り継がれることとなるだろう。

86年ぶりの悲願達成は、球史に刻まれる快挙であり、アメリカン・スポーツのドラマとしても永く語り継がれることになりそうだ。

— RekisyNews スポーツ面 【2004年】

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