【東京 10月22日】
本日、プロレス界に新たな潮流が誕生した。ジャイアント馬場選手を中心に設立された新団体「全日本プロレス」が、東京都大田区体育館にて記念すべき旗揚げ興行を開催。約5000人の観客が詰めかけ、新団体の門出を見届けた。
メインイベントでは、馬場選手がサンダー杉山選手とタッグを組み、アメリカから来日した人気レスラー、テリー・ファンク選手とブルーノ・サンマルチノ選手組と対戦。両国の実力派が火花を散らす白熱の攻防となり、場内は終始大歓声に包まれた。
全日本プロレスは、日本テレビの支援を受けて始動。旧・日本プロレスからの独立により、「新たなプロレス」を標榜する団体として注目されており、今後は海外選手との積極的な交流やテレビ中継なども予定されている。
試合後、馬場選手は「ファンの皆さんの声援を力に変えて、これからも全日本プロレスは精進していく」と意気込みを語り、新時代の幕開けを高らかに宣言した。
— RekisyNews スポーツ面 【1972年】