【京都 10月19日】
本日、京都競馬場で行われた第8回秋華賞(G1・芝2000m)にて、武幸四郎騎乗のスティルインラブ(栗東・松元省一厩舎)が見事優勝し、牝馬クラシック三冠を達成。これは1986年のメジロラモーヌ以来、実に17年ぶり、日本競馬史上2頭目の快挙となった。
スティルインラブは、今年4月の桜花賞、5月のオークスに続いて秋華賞を制し、G1三戦すべてでの勝利による三冠制覇を果たした。レースでは道中中団で脚をため、最後の直線で鋭く抜け出すと、後続を抑えて堂々の勝利。高い完成度とレースセンスを示した一戦だった。
騎乗した武幸四郎騎手は、「これほどの馬に乗せてもらえたことに感謝している。馬の力がすべて」と喜びを語り、松元調教師は「ここまで順調に来られたのは関係者の尽力の賜物」と目頭を熱くした。
スティルインラブは父サンデーサイレンス、母ブラダマンテの血統を持ち、その名の通り、まだ愛され続ける走りを見せた。競馬ファンの間では「平成の名牝」として早くも称賛の声が広がっている。
牝馬三冠という称号を手にしたことで、今後はジャパンカップや有馬記念といった古馬混合のG1戦線への出走も期待される。新たな伝説の幕開けとなる一勝だった。
— RekisyNews スポーツ面 【2003年】