全米オープンゴルフ第1回大会、ローリンズが初代王者に輝く

【ニューヨーク州ニューポート 10月4日】

本日、全米オープンゴルフ選手権(U.S. Open Championship)の記念すべき第1回大会が、ニューポート・カントリークラブにて開催された。競技はわずか1日限り、36ホール(2ラウンド)という短期決戦で争われた。

参加者は、プロとアマチュアを合わせて11名。米国におけるゴルフ普及が始まったばかりの時代背景を反映し、多くの出場者がスコットランドやイングランド出身のプロゴルファーたちで占められた。

栄えある第1回王者となったのは、イングランド出身の若きホレス・ローリンズ(21歳)。当クラブにて用具係を務めていた彼は、堅実なショットと冷静なパットでスコアを積み重ね、合計173打(2ラウンド計)で優勝を手にした。賞金は150ドル、さらに銀製メダルも授与された。

なお、ローリンズの兄トムも出場しており、こちらも好成績で3位に食い込むなど、「ローリンズ兄弟の大会」として注目を集めた

本大会は、先月に行われた全米アマチュアゴルフ選手権に続く全米ゴルフ協会(USGA)主催の公式競技として開催されたもので、今後の定期開催が予定されている。アメリカにおけるプロスポーツとしてのゴルフ黎明期を象徴する一日となった。

今後、この地にゴルフという競技がどれほど根を張り、発展していくか、関係者の期待は大きい。本日の36ホールは、小さな一歩でありながら、大きな未来への第一打となるだろう。

— RekisyNews スポーツ面 【1895年】

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