【鈴鹿 10月2日】
世界最高峰のモータースポーツが、3年ぶりに三重県の鈴鹿サーキットへ帰ってきた。2006年以来となるF1日本グランプリが本日開幕し、秋晴れの中、各国のファンが詰めかけた会場は久々の興奮と歓声に包まれた。
2007年・2008年は富士スピードウェイでの開催だったが、ファンから根強い支持を集めてきた鈴鹿への復帰が実現。午前中から各チームのマシンが名物「130R」や「スプーンカーブ」を駆け抜けるたび、観客席からはどよめきと拍手が沸き起こった。
今季ここまで好調のジェンソン・バトン(ブラウンGP)や、昨年王者のルイス・ハミルトン(マクラーレン)らが集結し、注目の予選・決勝に向けて準備を整えている。日本人ドライバーとしては中嶋一貴(ウィリアムズ)が出場。父・中嶋悟氏の活躍を知る世代にとっては、鈴鹿の地での息子の走りは特別な感慨を誘っている。
鈴鹿サーキットを所有・運営するホンダも、F1からは撤退しているものの、地元イベントとしての熱意は衰えず、地域を挙げた歓迎ムードが漂っている。明日3日には公式予選、4日には決勝レースが行われ、今年のF1タイトル争いにも大きな影響を与えることが予想される。
— RekisyNews スポーツ面 【2009年】