高橋尚子、女子マラソンで“2時間20分の壁”突破 世界新でベルリン制覇

【ベルリン 9月30日】

陸上競技界に新たな歴史が刻まれた。本日開催されたベルリンマラソン女子の部で、シドニー五輪金メダリストの高橋尚子選手(29)が、2時間19分46秒の世界新記録で優勝を果たし、これまで誰も越えられなかった「2時間20分の壁」を初めて突破した。

ドイツ・ベルリン市街を舞台にしたこのレースは、朝から気温15度前後と好条件。スタートからハイペースで飛び出した高橋選手は、中間点を1時間9分台で通過。後半もペースを維持し、最後まで一度も失速することなくゴールテープを切った。従来の女子マラソン世界記録(2時間20分43秒)はケニアのテグラ・ロルーペ選手が保持していたが、今回の記録で57秒更新となった。

夢の2時間19分台を出せたことが信じられない。日本の皆さんに元気を届けたい」とゴール後に語った高橋選手は、コース沿道の観衆から惜しみない拍手を浴びた。

現地ドイツのメディアも「歴史的快走」と称賛。国際陸連も正式記録として即日承認する見通しだ。

この偉業により、高橋選手は五輪金メダルと世界記録の両方を手にした日本初の女子マラソンランナーとなった。今後の国内選考レースやアテネ五輪を見据えた動きにも注目が集まりそうだ。

— RekisyNews スポーツ面 【2001年】

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