【福岡 9月25日】
本日、福岡ダイエーホークスが西武ライオンズを4対2で破り、球団創設62年目にして初のパ・リーグ制覇を達成した。1988年の福岡移転以来、地元ファンが夢見続けた瞬間がついに現実となった。
試合は福岡ドームに詰めかけた約4万人の観衆が息を呑んで見守る中、若きエース工藤公康が6回2失点の力投を見せ、打線も初回から主導権を握って加点。終盤には守護神ペドラザが西武の反撃を封じ、歓喜の瞬間を迎えた。
優勝決定直後、選手たちは王貞治監督を10回宙に舞わせ、スタンドは歓声と紙吹雪に包まれた。王監督は「この瞬間を福岡の皆さんと迎えられて、本当に幸せです。選手たちがよく頑張ってくれました」と涙ながらに語った。
1964年以来となるホークスとしてのリーグ優勝は、長らく低迷を続けてきた球団にとって歴史的な快挙。特にダイエーに身売り後の11年間は常にBクラスが定位置だっただけに、この勝利は関係者にとっても格別の思いだ。
市内各地ではファンが歓喜に沸き、夜遅くまで祝賀ムードに包まれた。ホークスは今後、セ・リーグ王者との日本シリーズ制覇を目指す。
— RekisyNews スポーツ面 【1999年】