【シドニー 9月15日】
本日、オーストラリア・ニューサウスウェールズ州の州都シドニーにて、第27回夏季オリンピック競技大会が開幕した。南半球での五輪開催は、1956年のメルボルン大会以来2度目。世界中から集まった200以上の国と地域の代表が、平和とスポーツの祭典の幕開けを祝った。
開会式は、シドニー・オリンピック・スタジアム(現地名:スタジアム・オーストラリア)で執り行われ、約11万人の観客と数十億人のテレビ視聴者が見守る中、壮麗かつ文化色豊かな演出が披露された。先住民アボリジニの文化と、現代オーストラリアの多様性を融合させた演出には、大きな拍手と感動の声が上がった。
選手団の入場では、開催国・オーストラリアが最後に登場。詰めかけた観客の大歓声の中、笑顔と誇りを胸に掲げたアスリートたちが晴れやかに行進した。聖火は、女子陸上の英雄キャシー・フリーマン選手によって点火され、巨大な聖火台がスタジアムの中央に浮かび上がるようにして燃え上がる演出には、場内からどよめきが起きた。
今大会には約10,000人以上の選手が参加し、26競技・300種目以上でメダルが争われる予定。注目競技としては、男子100m、女子マラソン、シドニー湾を舞台にしたヨット競技、そして日本勢の柔道や体操も期待されている。
大会は10月1日まで17日間にわたり開催され、世界中の人々が平和と友情のもとに一堂に会する貴重な時間となる。
— RekisyNews スポーツ面 【2000年】