北海道せたな町に熱狂の渦 アジアンプロレス旗揚げ興行

 【せたな町 9月13日】

北海道せたな町にて本日、新団体「アジアンプロレス」が旗揚げ興行を行い、町内外から詰めかけた多くの観客で熱気に包まれた。 地域密着型を掲げるこの団体は、都市圏とは異なる“地方発”のプロレス文化の新しい形を提示するべく、この日のために着々と準備を重ねてきた。

旗揚げ戦には、日本各地やアジア諸国で活躍するレスラーたちが参戦。会場となった町の体育館には、プロレスファンはもちろん、親子連れや高齢者の姿も多く見られ、まさに地域一体となってのイベントとなった。

メインイベントでは、団体の中心選手である“雷神”タカシと、韓国からのゲストレスラー“ザ・タイガー・キム”が熱戦を展開。激しい攻防の末、タカシが逆転のスープレックスで勝利を収め、初代エースとしての存在感を強く印象づけた。

大会後、アジアンプロレス代表は「地方からでも夢を見せたい。プロレスを通して町に元気を届けていく」と語り、今後も各地を巡る巡業や、せたな町での定期興行を目指す意向を示した。

プロレスという文化が、都市部から地方へと根を下ろし始めたこの瞬間。アジアンプロレスの挑戦は、ここせたな町から始まった。

— RekisyNews スポーツ面 【1998年】

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