【東京 9月11日】
角界に激震が走った。本日、関脇・力道山(本名:金信洛)が、自らの手で髷(まげ)を切り落とし、大相撲からの突然の廃業を表明した。相撲界のホープとして注目を集めていた力道山の異例の行動に、相撲協会関係者や相撲ファンの間で衝撃と戸惑いが広がっている。
力道山は、朝鮮半島・咸鏡南道出身の力士として昭和初期から活躍。恵まれた体格と俊敏な動きで「土俵の鬼」と称され、将来の大関・横綱候補として期待されていた。昭和24年には関脇まで昇進し、その豪快な取り口で人気を博していたが、突如として土俵を去ることとなった。
関係者によれば、力道山は数日前から廃業の意向を周囲に漏らしており、本日朝、自ら鏡の前で髷を断ち切ったという。これにより、相撲協会は正式に廃業を承認したと発表した。
背景には、相撲界での将来性に限界を感じたことや、新たな舞台を求める強い意志があったとされる。具体的な進路は明らかにされていないが、一部では「西洋式格闘技」への転向を目指しているとの噂も流れており、早くもプロレス界から注目が集まっている。
今後、力道山がどのような道を歩むのか。日本の格闘技界全体にも影響を与えかねない今回の廃業劇は、新たな時代の幕開けを予感させるものとなった。
— RekisyNews 社会・スポーツ面 【1950年】