【アテネ 9月8日】
ギリシャ・アテネ郊外のマルーシにおいて、本日、「アテネ・オリンピックスタジアム(OAKA)」が公式に開場した。1982年ヨーロッパ陸上競技選手権大会の開催に向けて建設されたこのスタジアムは、ギリシャ最大規模のスポーツ施設として国内外の注目を集めている。
スタジアムの収容人数は約7万人に及び、陸上競技やサッカーをはじめとした多種多様な国際大会に対応可能な設計がなされている。今回の欧州陸上選手権では、各国からトップアスリートが集い、熱戦が繰り広げられる予定である。
この施設は、古代オリンピック発祥の地であるギリシャにおける「スポーツの現代的復興」の象徴として位置づけられており、今後も国際的な大会の舞台となることが期待されている。また、ギリシャ国内におけるスポーツ振興、都市インフラの整備、国民の誇りの醸成など、多方面にわたる波及効果が見込まれている。
ギリシャ政府関係者は開場式で、「このスタジアムが平和とスポーツの精神を象徴する場となり、未来の世代にも受け継がれることを願う」と述べ、スポーツ外交の場としての活用にも意欲を見せた。
— RekisyNews 国際面 【1982年】