女子テニス界に歴史的快挙 モーリーン・コノリー、年間グランドスラムを達成

【ニューヨーク 9月7日】

アメリカの女子テニス界の新星、モーリーン・コノリー選手(18歳)が、本日全米選手権(現・全米オープン)女子シングルスで優勝を果たし、テニス史上2人目、女子選手としては史上初となる「年間グランドスラム」達成の偉業を成し遂げた。

コノリー選手は、今年すでに全豪選手権、全仏選手権、ウィンブルドン選手権の三大大会を制覇しており、今回の全米選手権での勝利によって、1年間で四大大会全てを制覇する快挙を達成した。

決勝戦では冷静かつ力強いプレーで観客を魅了し、同世代の有力選手をストレートで下す圧巻の内容。スピードと正確性を兼ね備えたストロークに加え、巧みなネットプレーを駆使し、全試合を通してほとんど隙を見せなかった。

リトル・モー”の愛称で知られるコノリー選手は、わずか16歳で全米選手権初優勝を飾って以来、圧倒的な成績を重ねており、今回の記録達成で女子テニス界の歴史に名を刻む存在となった。

四大大会すべてを同一年に制覇するグランドスラムは、男子では1938年のドン・バッジ以来となる快挙。女子選手としては前人未到の記録であり、今後のキャリアにさらに注目が集まることは間違いない。

— RekisyNews スポーツ面 【1953年】

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