ベーブ・ルース、史上初の通算500号 クリーブランドで達成――二回、ハドリンの速球を右翼越え

【クリーブランド・リーグ・パーク 8月11日】
ニューヨーク・ヤンキースのベーブ・ルース外野手が本日、クリーブランド・インディアンス戦の二回、投手ウィリス・ハドリンの高め速球を捉え、右翼40フィートの壁と金網を越える一発通算500本塁打に到達した。メジャー史上500本に到達した選手はルースが初めて。球場は大歓声に包まれ、試合は一時中断して祝意が送られた。

打球は場外のレキシントン・アベニュー側へ転がり、現場にいた男性の手に。ルースはサイン入りボールと20ドルを手渡して記念球を受け取ったという。

試合はその後も白熱。四回にはルー・ゲーリッグにも一発が飛び出したが、終盤に反撃したインディアンスが6−5で逆転勝ち。観客2万5千人が詰めかけた球場は、歴史的一打の興奮と地元勝利の余韻に揺れた。勝利投手はハドリン、敗戦投手はウェルズ。

ルースは今季30号で大台に到達。長打王の道を切り開いてきた“ビッグ・バンビーノ”は、200、300、400本に続き節目の数字を次々に塗り替えており、「500本塁打クラブ」の創始者としてその名を刻んだ。

— RekisyNews スポーツ面【1929年】

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