アスコットで初の競馬開催 女王陛下杯100ギニー、三ヒートで耐久戦

【ロンドン・アスコット 8月11日】
王都近郊ウィンザーのヒースで本日、アスコット競馬場の初レースが行われた。開幕の看板競走は「女王陛下杯(Her Majesty’s Plate)」。賞金は100ギニー、6歳以上の馬・牝牡騸いずれも可負担重量12ストーン(約76kg)、しかも4マイル走を三本(3ヒート)という長丁場 -“速さより持久力”を試す過酷な条件だ。

レースは午後、7頭がスターティングポストに整列して火蓋を切った。観覧にはアン女王ウィンザー城から一行を率いて臨席。女王はこの地を「馬が全力で駆けられる理想の草地」と見込んで競馬場の整備を命じており、創設の“お披露目”にふさわしい一日となった。

当初、競走は7日に予定されていたが、コース準備の都合で本日へ順延。新設の周回路は杭とロープで区画され、観客はヒースの外周から声援を送った。場内は移動売店や馬具商でにぎわい、王族の馬車列が通過すると歓声が上がった。

主催者は「王領ヒースの定例開催」として来季以降も競馬を継続する方針。王室の後援を受ける“ロイヤル・アスコット”は、季節の社交と最新のスピードを競う催しとして発展が見込まれる。

— RekisyNews スポーツ面【1711年】

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