東京ドーム落成、巨大な「白い卵」が誕生 ―― 日本初の全天候型多目的球場が完成

【東京 3月17日】

東京都文京区の旧後楽園球場隣接地において、日本初の屋根付き全天候型多目的スタジアム「東京ドーム」がついに落成した。空気圧で支えられる巨大なテフロン製膜屋根が特徴のこのスタジアムは、その形状から「ビッグエッグ(白い卵)」の愛称で親しまれ、日本のスポーツ・エンターテインメント史に新たな一ページを刻むことになる。

東京ドームは、プロ野球・読売ジャイアンツの本拠地としてだけでなく、大規模なコンサートや各種イベント会場としての活用が期待されている。総工事費は約600億円に達し、最新の音響・照明設備に加え、場内の気圧を外部よりわずかに高く保つことで屋根を膨らませる「空気膜構造」という世界最先端の建築技術が導入された。落成式に出席した関係者からは、「これで雨天中止の心配がなくなり、日本のプロ野球は新たな段階に入る」と喜びの声が上がった。

これまで、日本の屋外スタジアムは梅雨時の雨天順延や冬の寒さに悩まされてきたが、快適な空調が完備された東京ドームの完成により、観客は季節や天候を問わず最高のパフォーマンスを享受できる。また、音響への配慮もなされており、世界的アーティストの来日公演においても、これまで以上のスケール感と演出が可能になるだろう。

本日披露されたその壮大な内部空間は、まさに未来を先取りしたかのような開放感に満ちていた。後楽園の跡地に聳え立つこの白い巨体は、バブル経済に沸く東京の新たなランドマークとして、人々に夢と感動を与える聖地となることが約束されている。今週末から始まる記念行事や開幕戦を控え、後楽園一帯はかつてない祝祭ムードに包まれている。

— RekisyNews スポーツ面 【1988年】

アイキャッチ画像 I, DX Broadrec, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=2970645による

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