「アマレスの猛者」馳浩、プエルトリコで待望のプロレスデビュー

【サンフアン(プエルトリコ) 2月28日】

1984年ロサンゼルス五輪レスリング日本代表であり、その卓越した技術で注目を集めていた馳浩氏が本日、当地プエルトリコでついにプロレスラーとしての第一歩を踏み出した。リングネームは「イロ・アセ(Hiro Hase)」。アマチュア界のエリートが、プロの過酷なリングに身を投じるという衝撃のニュースは、日本の格闘技界にも大きな波紋を広げている。

馳氏は大学卒業後、高校教員を勤める傍らロス五輪に出場するなど、輝かしい実績を誇る。しかし、安定した教職を捨て、長州力氏率いる「ジャパンプロレス」に入門。過酷な修業を経て、武者修行の地として選んだのが、この熱狂の島プエルトリコであった。デビュー戦となった本日、馳氏はアマレス仕込みのしなやかさと、持ち前の闘志を前面に出したファイトを展開。現地の観衆からも、その確かな技術に惜しみない拍手が送られた。

日本の関係者は「彼のレスリング技術は世界通用。プロの壁は厚いが、持ち前の根性で新たなスターになるだろう」と期待を寄せる。馳氏は今後、この地で実戦経験を積み、日本マット界への「凱旋」を目指すという。

教育者から五輪戦士、そしてプロレスラーへ。異色の経歴を持つ男が、異国の地で上げた産声。この一歩が、将来のプロレス界、あるいはそれ以上の舞台において、どのような大きなうねりとなっていくのか。イロ・アセの闘いは、今まさに始まったばかりだ。

— RekisyNews 社会面 【1986年】

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次