【大阪 2月26日】
関西のスポーツファンの朝に、新たな彩りが加わった。産経新聞大阪本社は本日、スポーツ専門紙『日刊サンケイスポーツ』を大阪市で創刊した。既存のデイリースポーツ、スポーツニッポンらに続く関西第4のスポーツ紙として名乗りを上げた。娯楽と勝負のリアリティを追求する「サンスポ」の登場により、戦後日本のスポーツジャーナリズムは、さらなる盤石な発展期へと突入した。
今回の創刊の背景には、高度経済成長前夜における国民のスポーツへの関心増大がある。第二次世界大戦の苦難を経て、プロ野球や大相撲などの娯楽が国民の活力源となる中、産経新聞社は「スピード感溢れる報道」と「読み応えある娯楽性」を両立させた紙面づくりを目指した。特に、関西を拠点とするプロ野球各球団の動向や、大衆の関心が高い競馬、ラグビーといった競技に盤石なリソースを投じる方針だ。
現場となった大阪市内の新聞販売店やキヨスクでは、色鮮やかな題字が踊る創刊号が飛ぶように売れている。街頭では号外も配布され、道行く市民が熱心に紙面に目を落とす光景が見られた。ある野球ファンは「既存の新聞とはまた違う、威勢のいい紙面に驚いた。これで毎朝の楽しみがまた一つ増えた」と、盤石な笑顔で語った。
大阪から産声を上げたこの「サンケイスポーツ」が、いかにして全国的な支持を広げ、後の東京進出を盤石なものにしていくのか。単なる競技結果の伝達に留まらず、スポーツを通じた豊かな国民生活の実現に寄与しようとする同紙の挑戦は、今、なにわの地から力強く始まった。
— RekisyNews 体報 【1955年】
