大阪ドーム竣工、湾岸に巨艦の屋根──大阪ガス跡地で完成、来月開場へ

【大阪 2月20日】

大阪市西区の大阪湾岸、大阪ガス工場跡地で建設が進められていた多目的ドーム球場「大阪ドーム」が本日、竣工した。東京、福岡に続く国内三つ目のドーム型球場として、雨天に左右されない観戦環境をうたい、野球のみならず展示会や興行など幅広い利用を見込む。施設は地下1階・地上9階の構成で、アリーナ部分には可動席を備え、大規模催事への転換も可能とされる。最大収容は催事で約5万5千人規模といい、都心西部に新たな集客拠点が生まれる形だ。

現地では、完成を告げる式典の準備が進み、外周の歩道には真新しい舗装が延びた。湾から吹き上げる冷たい風の中、工事関係者は最後の点検に追われ、照明や音響の試験が繰り返された。最寄り駅からは人の流れを想定した案内板の設置も急がれ、周辺の商店街では「試合のある日は夜まで賑わうだろう」と期待の声が上がる。

いっぽう、建設費の負担や運営の採算を懸念する意見も根強い。市主体の第三セクターが運営を担うが、平日稼働をどう確保するか、料金設定や交通混雑への対応など課題は少なくない。関係者は「イベント誘致と地域の受け皿づくりを両立させたい」としている。

プロ野球パ・リーグの大阪近鉄バファローズは今季から本拠地を移す見通しで、球団関係者は「大阪の新たな顔として根付かせたい」と語った。大阪ドームは3月1日の開場を控え、地下鉄・私鉄・JRの各駅から徒歩圏に整えられた動線も含め、都市の娯楽とスポーツの新拠点として湾岸の風景を大きく塗り替えつつある。

— RekisyNews 社会面 【1997年】

アイキャッチ画像 Sakuraikubuki – 投稿者自身による著作物, CC 表示-継承 3.0, https://commons.wikimedia.org/w/index.php?curid=20082076による

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!
目次