【東京 2月19日】
本日、日本サッカー界にとって歴史的な転換点となる全国規模のトップリーグ「日本サッカーリーグ(JSL)」の設立が発表された。アマチュアのスポーツ競技として、全国規模の通年制リーグ戦が組織されるのは我が国で初めての試みである。
新リーグは、日本サッカーの技術向上と普及を最大の目的として掲げている。これまで国内のサッカー界は、都市対抗やトーナメント形式の大会が中心であり、継続的な強化の場が不足しているとの指摘が強かった。昨年の東京五輪での健闘を経て、4年後のメキシコ五輪、さらには世界の強豪と伍して戦うためには、強豪チームが年間を通じて鎬を削る基盤が不可欠であるとの判断が、今回の発足に繋がった。
記念すべき第1回大会に参加するのは、東洋工業、八幡製鉄、古河電工、日立本社、三菱重工、豊田織機、ヤンマー、名古屋相互銀行の計8つの実業団チームである。これら「オリジナル8」と呼ばれる精鋭たちは、ホーム・アンド・アウェイ方式による総当たり戦を行い、初代王者の座を争う。
関係者は「このリーグの成否が、日本代表の将来を左右する」と強い決意を語る。試合会場となる各地の競技場では、全国各地のファンがトップレベルのプレーを間近に観戦できる機会が増えることになり、青少年層への普及にも大きな期待が寄せられている。
市中のスポーツ愛好家からは「これでようやく欧州や南米のような本格的なリーグ戦が日本でも見られる」と歓迎の声が上がっている。実業団の枠を超えた「全国リーグ」という壮大な実験が、日本のスポーツ文化にどのような変革をもたらすのか。春の開幕に向け、蹴球界の新たな鼓動が始まろうとしている。
— RekisyNews 社会面 【1965年】
