【ホノルル 2月18日】
本日、ハワイ・オアフ島にて、水泳、自転車、長距離走の3種目を連続して行う初の「ハワイアン・アイアンマン・トライアスロン」が開催された。米海軍中佐ジョン・コリンズ氏らの提唱により実現したこの過酷なレースには、15名の精鋭が参加。南国の強い日差しと疲労に抗いながら、12名が記念すべき「鉄人(アイアンマン)」の称号を手にした。
この競技は、ホノルルで開催されていた既存の3つの大会——「ワイキキ・ラフウォーター・スイム(約3.8キロメートル)」、「アラウンド・オアフ・バイクレース(約180キロメートル)」、そして「ホノルルマラソン(42.195キロメートル)」を一日で全て走り抜くという、常識外れの構想から生まれた。もとは「スイマー、サイクリスト、ランナーの誰が最も優れたアスリートか」という、海兵隊員らの議論が発端であったという。
初代王者に輝いたのは、米海軍予備役のゴードン・ハラー氏(27)である。ハラー氏は、合計140.6マイル(約226キロメートル)におよぶ全行程を、11時間46分58秒という驚異的なタイムで走破した。ゴール地点のカピオラニ公園に到着した際、観客はわずか数名であったが、ハラー氏は「ただ完走することだけを考えていた。これが新しいスポーツの始まりになるかもしれない」と晴れやかな表情で語った。
大会は給水所も満足にない手作りの運営で行われ、参加者たちは自らのサポートクルーを伴って挑む過酷なものとなったが、リタイアした3名を除き、全員が限界を超えた挑戦を完遂した。この「狂気の沙汰」とも称された試みは、スポーツ界に新たな地平を切り拓くものとして、今後大きな注目を集めることになりそうだ。
— RekisyNews 社会面 【1978年】
