第8回冬季五輪、スコーバレーで開幕

【スコーバレー 2月18日】

本日、アメリカ・カリフォルニア州のシエラネバダ山脈に抱かれたスコーバレーにて、第8回冬季五輪大会の開会式が執り行われた。午前中は激しい吹雪に見舞われ、一時は式の挙行も危ぶまれたが、開始直前には奇跡的に空が晴れ渡り、白銀の山々に太陽の光が降り注いだ。

今回の式典で総指揮を執ったのは、映画界の巨匠ウォルト・ディズニー氏である。氏の演出により、会場には2,000羽もの鳩が放たれ、数千個の極彩色の風船が冬の空を彩った。また、五輪旗を掲げた百人のスキーヤーが斜面を滑り降りるなど、これまでの大会にはない華やかで壮大なページェントが繰り広げられた。リチャード・ニクソン米副大統領による開会宣言が響き渡ると、会場の熱気は最高潮に達した。

日本選手団は、旗手を務めるフィギュアスケートの上野純子選手を先頭に、堂々の入場行進を披露した。前回コルチナ・ダンペッツォ大会で銀メダルを獲得した猪谷千春選手(アルペンスキー)を主将に据え、今大会ではスピードスケートやスキー、そして初参加となるアイスホッケーなど、総勢41名の選手が世界の強豪に挑む。

今大会からは、冬季五輪史上初めてバイアスロンと女子スピードスケートが正式種目に採用されており、女性アスリートの活躍にも大きな期待が寄せられている。また、全競技会場を徒歩圏内に集約した「オリンピック村」の試みも注目を集めている。28日までの11日間、30の国と地域から集った約700名の若人たちが、雪と氷の舞台で「より速く、より高く、より強く」の理想を掲げて競い合う。

— RekisyNews 社会面 【1960年】

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