【広島 2月12日】
本日午後、広島市の広島競輪場において、レース終了後の着順発表に誤りがあったことを発端に、場内外が大混乱に陥る騒動が発生した。場内に集まっていた観客およそ1万人が一斉に不満を募らせ、怒号とともに混乱が拡大。一部の群衆は興奮状態となり、暴徒化する事態となった。
関係者によると、問題となったのは最終レースの確定着順で、掲示板に表示された順位と実際の判定が異なっていたという。払い戻しを待っていた観客の間から疑問と抗議の声が噴出し、係員による説明が十分に行われないまま、場内は騒然とした空気に包まれた。詰めかけた人々は窓口付近に殺到し、警備員の制止を振り切る形で混乱が拡大した。
やがて場外にも人波があふれ、一部の集団が建物や車両に放火するなどの破壊行為に及んだ。炎と煙が立ち上る中、現場周辺は一時騒然となり、近隣住民にも不安が広がった。消防と警察が出動し、消火と鎮圧にあたった結果、夕刻までに事態はおおむね収束した。
この騒動により、競輪場施設の一部や駐車中の車両が焼損する被害が確認されている。人的被害については現在調査中で、警察は関係者から事情を聴くとともに、暴力行為に関与したとみられる者の特定を進めている。
主催者側は「発表手続きに不備があったことは遺憾」として謝罪し、今後は判定と発表体制の見直し、警備強化を図るとコメントした。公営競技の信頼を揺るがしかねない今回の事態は、運営の在り方に重い課題を突きつけている。
— RekisyNews 社会面 【1979年】
