【シドニー 2月8日】
本日、当地のシドニー・クリケット・グラウンドにおいて、国際試合の最中に観衆が暴徒化し、試合は混乱のうちに中断された。騒動は、イングランド代表チームが競技を行っていた最中に発生し、観客の一部が競技場内になだれ込み、第4代ハリス男爵ジョージ・ハリス率いるイングランド側選手団に対し暴力的な行動に及んだと伝えられている。
目撃者の話によれば、審判の判定や試合運営をめぐる不満が次第に高まり、怒号が飛び交う中で物が投げ込まれ、ついには群衆が選手を取り囲む事態となった。場内は一時、恐慌状態に陥り、選手や関係者は身の安全を確保するため、急ぎ退避を余儀なくされたという。
現地当局は騒動の鎮圧に乗り出し、秩序はほどなく回復したものの、競技の公正さと観衆の節度をめぐる問題が改めて浮き彫りとなった。負傷者の詳細は明らかになっていないが、関係者の間では再発防止を求める声が強まっている。
今回の事件は、スポーツが国や地域の誇りを背負う存在であるがゆえに、感情が過度に高ぶる危険性を示したものといえよう。主催者側は、今後の試合運営において警備体制の強化と観客規律の徹底を図る方針を示している。
— RekisyNews 社会面 【1879年】
