19歳の新星、角界を席巻 貴花田、最年少で幕内最高優勝

【東京 1月26日】大相撲初場所千秋楽が両国国技館で行われ、東前頭筆頭の貴花田光司が見事に幕内最高優勝を果たした。19歳5か月という若さでの優勝は、幕内制度が確立されて以降、史上最年少の快挙となる。

貴花田は今場所、鋭い立ち合いと下半身の粘りを武器に白星を重ね、横綱・大関陣を相手にも臆することなく堂々たる相撲を披露した。千秋楽まで優勝争いがもつれ込む中、集中力を切らさず星を伸ばし、14勝1敗という成績で賜杯を抱いた。

藤島部屋所属の若武者は、元横綱初代若乃花を祖父、父に元大関貴ノ花を持つ名門の血筋として注目を集めてきたが、今回の優勝によってその期待に真正面から応える形となった。土俵上での落ち着いた所作と勝負度胸は、すでにベテラン力士の域に達しているとの声も多い。

角界では近年、世代交代の兆しが指摘されていたが、10代力士による幕内制覇はその流れを決定づける出来事といえる。貴花田の登場は、低迷が続いた相撲人気の回復にもつながると期待され、今後の昇進とさらなる飛躍に大きな注目が集まっている。

— RekisyNews スポーツ面 【1992年】

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