【東京 1月6日】
東京・春秋園を舞台に本日、相撲界を揺るがす動きが表面化した。関脇の天竜三郎や大ノ里ら32人の力士が連名で、大日本相撲協会に対し、運営体制の改善などを求める要望書を提出した。いわゆる春秋園事件として、相撲界に大きな波紋を広げている。
要望書では、待遇や興行収益の配分、運営の透明性などについて不満が表明され、力士側は改善がなされない場合の対応も辞さない姿勢を示したとされる。背景には、長年続く協会運営への不信感があり、関係者は、封建的体質への異議申し立てと受け止めている。
これに対し協会側は、要望の内容を精査し、慎重に対応する構えを示しているが、交渉の行方は不透明だ。相撲は国民的競技として高い人気を誇るだけに、内部対立が長期化すれば興行や番付編成への影響も避けられないとの見方が出ている。
年初に起きたこの集団行動は、力士が主体的に声を上げた点で異例とされる。相撲界の近代化と労働環境の改善を求める動きが、今後どのような形で決着するのか、広く注目が集まっている。
— RekisyNews スポーツ・社会面 【1932年】
