【東京 1月2日】
世界ボクシング界の注目を集めるフライ級タイトルマッチが本日行われ、王者大場政夫が挑戦者を退け、5度目の防衛に成功した。鋭い踏み込みと正確な連打で主導権を握り、最後まで集中力を切らさぬ戦いぶりに、会場は大きな歓声に包まれた。
試合は序盤から緊張感の高い展開となったが、大場は距離感を巧みに操り、要所で有効打を重ねて優位を築いた。中盤以降も冷静な試合運びを崩さず、王者としての完成度を示す内容で勝利を収めた。関係者は「経験と技術が円熟期に入った」と評価し、今後の防衛戦線にも期待を寄せている。
しかし、この勝利からわずか23日後の1月25日、大場が交通事故により急逝したとの報が伝えられ、ボクシング界とファンに深い衝撃が走った。年頭に王座を守ったばかりの若き王者を突然失う結果となり、栄光と悲劇が交錯する出来事として受け止められている。
勝利の記憶が新しい中での訃報は、多くの人々に喪失感を残した。短い生涯で刻まれた王者の足跡は、リングに立つ姿とともに語り継がれることになりそうだ。
— RekisyNews スポーツ面 【1973年】
