文化大革命をめぐり歴史的転換 人民日報が毛主席の誤りを指摘

毛沢東

【北京 12月22日】

中国共産党の機関紙『人民日報』はこの日、文化大革命について「毛主席には過ちがあった」と明記する論評を掲載した。これは、文化大革命に関して毛沢東個人の責任を名指しで言及した初の公式表現とされ、中国の歴史認識と政治路線における大きな転換点として注目を集めている。

論評では、文化大革命が国家と人民に深刻な混乱と損失をもたらしたことを認めつつ、毛主席の歴史的功績全体を否定するものではないとの立場も併せて示された。すなわち、革命と建国に果たした役割を評価しながらも、晩年における判断の誤りを冷静に総括する姿勢が打ち出された形である。

この論調は、1978年以降に進められてきた改革開放路線と軌を一にするものであり、党が「個人崇拝」から距離を取り、集団指導と現実重視へと舵を切ったことを内外に示すものと受け止められている。党内ではすでに文化大革命を「指導者の誤りによって引き起こされた内乱」と位置づける整理が進められており、今回の報道はその流れを公的に裏付ける意味を持つ。

文化大革命の評価をめぐっては、長く慎重な言い回しが用いられてきたが、今回の表現は中国社会が過去と向き合い、新たな時代へ進む意思を明確にしたものといえよう。

— RekisyNews 国際面 【1980年】

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