【ケープ・ケネディ 12月21日】
本日、米航空宇宙局(NASA)は、世界初の有人月周回宇宙船「アポロ8号」を打ち上げた。巨大ロケット・サターンVに搭載された宇宙船は順調に上昇し、地球周回軌道を経て月へ向かう飛行に入った。人類が地球の重力圏を離れ、月を直接周回する試みはこれが初めてとなる。
搭乗するのはフランク・ボーマン船長、ジム・ラヴェル司令船操縦士、ウィリアム・アンダース月着陸船操縦士の3名。彼らは月の周回軌道に投入された後、月面の撮影や航法確認を行う計画だ。今回の飛行は、将来の月着陸を見据えた重要な検証であり、有人宇宙飛行計画の大きな節目と位置付けられている。
冷戦下で宇宙開発競争が続く中、この挑戦は技術力と運用能力を示す意味合いも持つ。成功すれば、月への到達と帰還に向けた道筋が具体化する。人類が月を周回する時代の幕開けとして、世界中の注目が集まっている。
— RekisyNews 科学面 【1968年】
