英帆船チャレンジャー号、世界探検へ出港 科学観測の大航海始まる

チャレンジャー号

【ポーツマス 12月21日】

本日、イギリス海軍の帆船「チャレンジャー号」が、世界規模の科学探検を目的としてポーツマス港を出港した。航海は数年に及ぶ計画で、各海域を巡りながら海洋の水深測量、海水や生物の採集、気象観測などを体系的に行うことが予定されている。

今回の遠征には、海軍士官に加え、博物学者や測量技師らが同乗する。とりわけ、深海の実態を科学的に解明する試みは前例が少なく、海洋が生命に乏しいとする従来の見方を検証する狙いがある。観測機器や採集具も改良が施され、長期航海に耐える体制が整えられた。

出港に際し、関係者からは学術的成果への期待が相次いだ。各地で収集される標本や記録は、自然史研究の基礎資料となる見込みで、近代海洋学の礎を築く航海になるとの声もある。チャレンジャー号の行方と成果は、学界のみならず広く注目されている。

— RekisyNews 科学面 【1872年】

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