【東京 12月19日】
本日、全国の特殊浴場業者で構成される業界団体は、従来用いられてきた「トルコ風呂」という呼称を廃し、新たに「ソープランド」へ改称する方針を正式に決定した。名称変更は業界の自主的判断として行われ、今後は広告や案内表示などで新名称が用いられることになる。
この動きは、外国名を冠した呼称に対する指摘や誤解を避ける意図が背景にあるとされる。関係者によれば、特定の国や文化を連想させる表現が実態とそぐわないとの声が以前からあり、業態を中立的に表す名称への転換が検討されてきたという。新たに採用された「ソープランド」は、石けんを用いたサービス形態を端的に示す言葉として選ばれた。
業界内では、名称変更によって社会的理解が進むことを期待する声がある一方、呼称を改めても実態への評価が直ちに変わるわけではないとの慎重な見方も出ている。行政当局は、今回の改称を把握しつつ、引き続き関係法令に基づく指導を行う姿勢を示している。
街頭や案内媒体では、旧称から新称への移行期間が設けられる見通しで、利用者への周知が進められる。名称変更が業界と社会の関係にどのような影響を及ぼすか、今後の動向が注目される。
— RekisyNews 社会面 【1984年】
