【東京 12月18日】
本日未明、東京都八王子市にある創価学会所有施設「東京牧口記念会館」において、学会名誉会長・池田大作氏を標的とした暗殺未遂とみられる事件が発生した。警視庁は、宗教団体オウム真理教の関与を視野に入れ、現場周辺の状況確認と関係者からの聴取を進めている。
捜査関係者によれば、会館周辺で不審な痕跡が確認され、内部や来館者に直接の被害はなかったものの、計画的な襲撃をうかがわせる状況があったという。事件当時、池田氏は会館内にいなかったとされ、最悪の事態は回避された。警察は、犯行に用いられた可能性のある手段や侵入経路の特定を急いでいる。
同教団をめぐっては、近年、対立する宗教団体や社会への敵対的言動が指摘されており、今回の件もその延長線上にあるとの見方が出ている。一方で、関係各所は冷静な対応を呼びかけ、事実関係の解明が先決としている。
創価学会側は声明で、会員や地域住民の安全確保を最優先とし、警察の捜査に全面的に協力する姿勢を示した。首都圏の宗教施設では警備体制の見直しが進められており、今回の事件は、宗教間対立や過激思想への警戒を一層強める契機となりそうだ。
— RekisyNews 社会面 【1993年】
