【グラスゴー 11月30日】
本日午後、グラスゴー近郊ハミルトン・クレセントの競技場にて、史上初となるサッカーの国際試合――イングランド対スコットランドの代表戦が行われた。両国選抜による正式試合は今回が初であり、早くから話題を呼んでいた歴史的一戦には、冷たい冬空にもかかわらず多くの観客が詰めかけ、その熱気で会場は活気に満ちていた。
試合は午後にキックオフ。序盤から両国とも激しい競り合いを展開し、特にスコットランド側は堅固な守備と連携を重視した動きが印象的であった。一方、イングランド側は個々の技術とドリブル突破を武器に攻勢を仕掛け、何度もスコットランド陣内へ攻め込んだ。しかし、両チームともゴール前の精度を欠き、前半は無得点のまま終了した。
後半になると、選手たちの動きはいっそう激しさを増し、観客席からは歓声とため息が交互に上がった。特にスコットランドの守備陣が見せた連携は見事で、イングランドの鋭い攻撃をたびたび跳ね返した。対してイングランド側も長いパスを使った展開で応戦し、試合は最後まで拮抗した状態が続いた。
結局、試合は0対0の引き分けで終了。得点こそ生まれなかったものの、相手の背後を突く戦術や複数人による守備の組み立てなど、新たな可能性を感じさせる場面が随所に見られ、観客たちからは大きな拍手が送られた。
今回の試合は、サッカーという競技が国境を越えて行われる新たな時代の幕開けを示すものであり、両国の協会関係者は今後も定期的な対戦の開催を検討しているという。スタンドには「今日を境に、この競技の未来が変わる」と語る声もあり、選手たちがピッチを去る際には惜しみない歓声が送られた。
本日の一戦は、サッカーが単なる娯楽にとどまらず、国と国とが技術と精神を競い合う競技として発展してゆくことを予感させる出来事となった。
— RekisyNews スポーツ面 【1872年】
