【尾張・清洲 11月22日】
本日未明、尾張国清洲城内において、織田信長が実弟の織田信行（信勝）を誅殺した。信行はこれまで繰り返し信長に対し謀反を企てており、今回の措置は兄弟間の確執に終止符を打ち、尾張統一を確実なものとするための決断と見られている。
信行は守山城を拠点に、林秀貞や柴田勝家ら旧家臣団とともに信長に反抗。昨年の稲生の戦いでは兄に敗れたが、赦されて帰順していた。しかしその後も密かに謀反の動きを続けていたとされ、信長はこれを重く見て処断に踏み切った模様。
関係者によれば、信行は病と偽り清洲城に招かれたが、そこで信長により殺害されたという。これにより信長は織田家中の最大の不安要素を排除したこととなり、今後の尾張支配に向けた体制が大きく前進するものと見られる。
今回の処断に際しては、重臣・柴田勝家が信行の救命を嘆願したとの逸話も残るが、信長はこれを退け、断固たる態度を取ったという。清洲城下では一部に動揺が走っているものの、信長の権威はかえって強化されている。
— RekisyNews 政治面 【1557年】
