【沖縄 11月13日】
本日、沖縄本島北部の与那覇岳にて、新種の鳥類「ヤンバルクイナ(学名:Gallirallus okinawae)」が発見されたことが明らかになった。山階鳥類研究所と環境庁(現・環境省)の合同調査団による長期観察の成果であり、日本国内で戦後初となる新種の鳥類の公式確認として注目されている。
ヤンバルクイナは、飛ぶことができないクイナ科の鳥で、体長約30cm。深い常緑広葉樹林に生息し、人目につきにくい習性を持つ。全身は黒褐色で、顔に特徴的な赤いくちばしと脚を持ち、警戒心が非常に強いことから、これまで長らくその存在が確認されなかった。
調査団によると、本種は沖縄本島北部の「やんばる」と呼ばれる森林地帯のみに分布しており、極めて限られた生息域であるため、早期の保護体制の整備が求められる。環境庁は今後、絶滅危惧種としての指定も含め、保全策の検討に入ると発表した。
今回の発見は、日本の自然環境の多様性を示す象徴的な出来事であり、世界の鳥類研究者の間でも大きな話題となっている。
— RekisyNews 科学面 【1981年】
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