【ケープカナベラル 11月12日】
アメリカ航空宇宙局(NASA)は本日、スペースシャトル「コロンビア」の2度目となる宇宙飛行 STS-2ミッションの打ち上げに成功した。宇宙から帰還した有人宇宙船を再び宇宙へ投入するのは史上初であり、再使用型宇宙輸送システムの実現に向けた重要な段階となる。
搭乗したのは、ジョー・H・エングル船長とリチャード・トルーリー操縦士の2名。今回は、軌道上での観測実験装置「OSTA-1」の運用をはじめ、熱防護タイルや姿勢制御系などの耐久性と再使用性を検証することが主目的とされている。
当初の飛行期間は約5日間が計画されているが、ミッションの経過により調整の可能性がある。
帰還地点はカリフォルニア州・エドワーズ空軍基地が予定されている。
NASA関係者は、「今日の成功は、宇宙が特別な探検ではなく、“運行できる空路”となる未来への第一歩だ」と述べ、シャトル計画の意義を強調した。
— RekisyNews 科学面 【1981年】
