【京都 11月9日】
将軍・徳川慶喜公は昨日、京都・二条城にて、政権を天皇に返上する旨を明らかにし、「大政奉還」の上表文を朝廷に提出した。これにより、約260年にわたる江戸幕府の統治体制に大きな転機が訪れた形となる。
慶喜公は、朝廷の権威回復と国政の刷新を図る意志を表明しており、上表の中で「政権を奉還し、公議に基づく政治運営を望む」と記した。朝廷はこの奏上を受理したとされ、諸藩を交えた新たな政体の構築に向けた協議が始まる可能性がある。
今回の動きは、薩摩・土佐をはじめとする雄藩からの圧力や、幕府権力の弱体化、列強諸国の台頭といった背景が指摘されており、政局は今後さらに流動化すると見られる。
朝廷がこれをどのように受け止めるか、また諸侯間の力関係にどのような変化が生じるかが、今後の焦点となる。
— RekisyNews 政治面 【1867年】
