【ルクソール 11月4日】
英国の考古学者ハワード・カーター氏が本日、エジプト・王家の谷にて古代王のものとみられる未盗掘の墓の入口を発見した。現場はテーベ西岸の砂漠地帯に位置し、王家の谷での発掘を長年続けてきたカーター氏にとって、念願の発見といえる。
この発見は、資金援助を行ってきたカーナヴォン卿との協力のもとに行われた調査活動の一環であり、墓の入口は階段状の構造を持ち、封印の痕跡が明確に残されているという。墓の入り口には第18王朝のファラオ、ツタンカーメン王の名前が記されたカルトゥーシュが確認されたとされ、関係者らの期待は高まっている。
カーター氏は、封印を壊す前にカーナヴォン卿の到着を待つ意向を表明しており、墓の内部がいつ、どのように調査されるかは今後の慎重な判断に委ねられる見通しだ。
古代エジプト史上、最も保存状態の良いファラオの墓である可能性もあるとされ、20世紀最大の考古学的発見となることが期待されている。
— RekisyNews 世界面 【1922年】
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